3D描画資料
握りこぶしの描き方・手のポーズ資料
3Dの握りこぶしを自由に回転させ、折り曲げた指や親指の重なりを観察しながら、作画にぴったりのアングルに合わせて調整しましょう。

視点を回転させ、指を調整して、描画資料を書き出します。
上のプリセットから始めましょう。編集内容はツール内に保持され、下の学習画像には元のポーズが表示されます。
握りこぶし:3つの研究用モデル
単純化された木製形状と女性・男性の手モデルを比較できます。モデルを切り替えても、指の調整をリセットせずにエディタで使用できます。
指を1本ずつ追う前に、つながった立体として捉えましょう
指をいきなり1本ずつ輪郭線で描くのではなく、まずは手のひらを厚みのある短い箱(ブロック)として捉えます。そこに、折り曲げた4本の指をひとつの塊として重ねましょう。手の甲側から見ると、拳のナックル(指の付け根の関節)は定規で引いたように平らではなく、緩やかなアーチを描く隆起になります。特に中指のナックルが最も高い位置にあり、外側(小指側)へ向かって下がっていきます。これらのランドマークを一続きのリズムとして捉えましょう。
3Dの拳モデルを回しながら、指の塊の幅と手のひらの比率を見比べましょう。よくある作画ミスは、大きすぎる手のひらに細い指の帯をくっつけてミトンのようになってしまうことや、逆に4本の指のナックルが巨大すぎて手のひらを圧迫してしまうことです。細かい関節のシワを描き込む前に、手のひらと指の塊のバランスをしっかりアタリで確認しましょう。
親指の重なりで拳の締まり具合を表現しましょう
基本的な握りこぶしでは、親指は折り曲げた指の外側に添えられます。親指の根元は手首から直接生えているのではなく、手のひらの側面にしっかりとした厚みを持つ母指球(親指の付け根のふくらみ)から伸びています。この母指球から第1関節、指先への方向の変化を追いましょう。親指は人差し指の一部を覆い隠すため、親指の配置によってどの輪郭線が見えてどの部分が隠れるかが決まります。
3Dモデルを親指側に回転させると、どの面がどこに潜り込んでいるかが一目で分かります。すべての指の周りに均一な濃い輪郭線を描いてしまうと、重なり合った構造がバラバラの筒に見えて平面的になってしまいます。まずは外側のシルエットを決め、内側の接触線や影を最小限に入れて奥行きを出しましょう。アングルから実際に見えない余計なディテールは思い切って省略することが大切です。
作画のシチュエーションに合ったアングルを選びましょう
手の甲側からのアングルは、ナックルの隆起や手首へと続く広い平面を強調できます。手のひら側から見ると、折り曲げられた指の腹や、その上に重なる親指がよく見えます。斜め(フカン・アオリ含む3/4アングル)では各面が重なり合って立体感が最も際立ちます。また、拳を正面(カメラ側)に向けたアングルでは、パース(圧縮)がかかってナックルが大きく見え、手のひらや手首は短く隠れます。
漫画のコマやイラストを描くときは、指の形を細かく作り込む前にカメラの向きを決めましょう。横から見て自然な拳でも、真正面から見ると何をしているか分かりにくくなることがあります。また、リラックスして体の横に下ろした手なら過度な力みを抑えて手首を緩め、高く突き上げた拳なら腕や肩のラインとのつながりを意識しましょう。手単体だけでなく、腕全体の方向性を意識することが大切です。
表面のディテールよりも構造の捉え方を重視しましょう
木彫り(デッサン人形)モデル、女性モデル、男性モデルを切り替えて、同じポーズが異なるフォルムでどう見えるかを比較してみましょう。木彫りモデルは関節のパーツ分けや構造の把握に役立ちます。女性・男性モデルは肉付きや陰影の参考に適していますが、そのまま丸写しするのではなく立体のアタリとして活用しましょう。特定の年齢や体格、リアルなシワの寄り方を描く場合は、実物の手や写真資料も併せて観察することをおすすめします。
画像を書き出す前に、斜めや横からも拳のポーズを確認しましょう。指同士が不自然にめり込んでいないか、親指が浮いていないか、手首の角度が不自然に曲がっていないかをチェックします。すべてのシワを描き込むことよりも、説得力のある重なりと明快なシルエットを作ることのほうが作画ではずっと重要です。
握りこぶしをステップ・バイ・ステップで描く
手とアングルを決める
握りこぶしのポーズを開き、左右の手とモデルを選択します。イラストの構図に合わせてカメラを回転させましょう。ナックルの山、親指側、折り曲げた指先のどこを主役に見せたいかを決めてから細かな調整に入ります。
指の折り曲げを微調整する
指の関節を少しずつ動かして曲がり具合を整えます。すべての指を一律に曲げるのではなく、人差し指と小指で角度に変化をつけると自然になります。横からも確認し、指の立体がつながって見えるかチェックしましょう。
親指と手首の位置を合わせる
親指を折り曲げた指の外側に重ね、拳の握り込みを安定させます。手首の角度も腕の方向とつながるように調整しましょう。調整後は必ず描きたいアングルに戻し、全体のシルエットが崩れていないか確認します。
作画用のアタリとして書き出す
背景透過PNGとして画像を書き出し、お使いのお絵描きソフトのキャンバスに配置します。手のひら、指の塊、親指のボリュームを大まかにアタリで取ってから描き進めましょう。ポーズを保存しておけば、後から別アングルを書き出すことも可能です。
握りこぶしの資料に関するよくある質問
握りこぶしが四角いブロックのようになってしまいます。どうすれば自然に描けますか?
ナックルのラインに緩やかな傾斜をつけ、手首に向かって手のひらをすぼめ、親指の付け根にしっかりとしたふくらみを持たせましょう。3Dモデルを回して大きな面の切り替わりを捉えるのがコツです。硬い四角形のシルエットのまま細かいシワを描き足しても自然には見えません。
正面(パンチなど)を突き出した構図の練習にも使えますか?
はい。拳がカメラに向くようにモデルを回転させれば、パースによる短縮(フォアショートニング)や指の重なりをしっかり確認できます。迫力のある構図を描く際は、前腕や肩のつながりも意識して全体のポーズを組み立てましょう。
ギュッと握った拳から、少し緩めた拳に変更できますか?
はい。指の関節の曲がりを緩め、親指を少し外側にずらすことで、脱力したリラックスした拳に変えられます。角度を変えながら指の隙間を調整すると、力んだポーズでは消えてしまう自然な抜け感を表現できます。
書き出しを行うと、全方位のアングルが一度に保存されますか?
PNG書き出しは現在画面に表示されているカメラアングルを保存します。別のアングルが必要な場合は、3Dモデルを回転させて再度書き出してください。ポーズを保存しておけば、指の調整をやり直すことなくいつでも別アングルの画像を出力できます。
このポーズ資料を自分好みにカスタマイズ
スケッチに合わせて角度や指のポーズを変え、PNG画像として書き出せます。