ブラウザで動く無料の3Dポーズ作成ツール
PoseMakerは、イラストレーター、アニメーター、漫画家など、手早く人体の資料がほしいすべての人のための無料3Dポーズ作成ツールです。思い描いた角度の写真を探し回る代わりに、3Dデッサン人形に自分でポーズをつけましょう。体のパーツをクリックしてドラッグで動かし、ラフと同じ見え方になるまでカメラを回すだけ。すべてブラウザ上で動くので、インストールもアカウント登録も不要です。
このツールでは、あえてシンプルな木製の人形を使っています。服や髪、派手なライティングに気を取られずに、ジェスチャー・プロポーション・パースを確認できるからです。美術学校にいまも木製デッサン人形が並んでいるのと同じ理由ですが、こちらはすべての関節が曲がり、倒れることもなく、ブラウザのタブに収まります。
アーティストがオンラインデッサン人形を使う理由
人体を想像だけで描くのが難しいのは、普段は気づかないような短縮(フォアショートニング)が起きるからです。オンラインのデッサン人形なら、こちらに向けた前腕が上腕にどう重なるか、リラックスした立ち姿で肩がどれだけ下がるか、アオリのカットで足がどこに着くかを確かめられます。推測をやめて観察を始めることが、上達への一番の近道です。
3Dデッサン人形は資料探しの悩みも解決します。漫画のコマ、キャラクターシート、絵コンテに必要な動き・角度・レンズがぴったり合った写真は、なかなか見つかりません。3Dポーズ作成ツールなら、その資料を1分で作って何度でも回転できます。人形は特定の人物ではないので、作った資料は個人・商用を問わず自由に使えます。
講師は重心やバランスの説明に、ゲームやアニメのアーティストはモデリング前のキーポーズ作りに、フォトグラファーは撮影の打ち合わせでモデルにポーズを伝えるのに使っています。作家やTRPGプレイヤーが場面をイメージするのにも便利です。「モデルさんにあと1分だけ止まっていてほしい」と思ったことがあるなら、これがそのモデルです。
3Dデッサン人形でポーズを作る方法
初期の立ちポーズから、ほんの数ステップで完成した資料が作れます。操作はマウス・ペン・タッチ画面のどれでも同じです。
出発点を選ぶ
基本の立ちポーズから始めるか、ポーズ集から開くか、「ランダム」でおまかせに。作りたいポーズに近いものから始めると時短になります。
体のパーツを選ぶ
上腕、太もも、頭など、動かしたい部位をクリックまたはタップします。パーツがハイライトされ、サイドパネルに関節の角度が表示されます。
曲げ・傾け・ひねり
ドラッグでパーツを回転させます。1・2・3キーで「曲げ」「傾け」「ひねり」を切り替えたり、角度を数値で入力したりできます。関節の可動域制限により、ひじやひざは実際の人体と同じ向きに曲がります。
手足を直接動かす
手や足のハンドルをつかむと腕や脚全体がついてきます。関節をひとつずつ調整しなくても、段差に足を乗せたり、腰に手を当てたりできます。
カメラを決める
回転・パン・ズームのほか、正面・側面・背面・斜め・俯瞰・アオリの視点にワンタッチで切り替えられます。焦点距離を変えてパースを強調したり、フラットにしたりもできます。
書き出し・共有
背景あり/なしのPNG、AI画像ツール用のOpenPose骨格、ポーズファイルそのものをダウンロードできます。共有リンクをコピーすれば、友人やクライアントにまったく同じポーズを送れます。
写真をポーズに変換
撮影したダンサー、スポーツの一枚、鏡越しの自撮りなど、ポーズがすでに写真にある場合もあります。「写真からポーズ」は画像から人体を検出し、頭・胴体・腕・脚の向きまで含めて3Dデッサン人形に写し取ります。あとは細部の修正、カメラアングルの変更、左右反転など、平面の写真ではできないことが自由にできます。
検出処理はすべてブラウザ内で行われます。画像が当社のサーバーにアップロードされることはないので、プライベートな資料写真でも安心です。1枚の写真では奥行きがあいまいになることがあるため、取り込み後にワンクリックで手足の前後を反転できます。
AIイラスト用のポーズ資料:OpenPoseとポーズプロンプト
画像生成AIは、文章よりも骨格を渡したほうがはるかに正確にポーズを再現します。PoseMakerは標準的な18点のOpenPose画像とJSONを書き出せるので、Stable DiffusionなどのControlNetにそのまま使えます。ポーズをつけて構図を決め、骨格を書き出せば、生成されたキャラクターが人形と同じ位置に立ちます。
ポーズ集の各ポーズには、汎用・Midjourney・Stable Diffusion向けのコピーできるポーズプロンプトとネガティブプロンプトも付いています。そのまま使うことも、自分の言い回しのたたき台にすることもできます。
3Dデッサン人形と木製デッサン人形の違い
机に置くデッサン人形は素敵な道具ですが、限界もあります。関節は硬く、腰はほとんど回らず、手には指がなく、脚を上げると倒れてしまいがちです。3Dデッサン人形は、木製人形の素直で簡略化された形はそのままに、こうした制約をなくしました。どんなバランスでも立ち、床下から見上げることもでき、ネジを締め直す必要もありません。
しかも覚えていてくれます。ポーズを保存して翌週に再開したり、複数のコマ用に複製したり、ポーズが崩れたら20ステップ戻したり。多くのアーティストにとって、手元の木製人形は考えるための道具として机に残り、細かい作業はオンラインのポーズ作成ツールが担います。
ポーズ作成ツールで人物画を上達させるコツ
- アクションラインから始める。先に腰と背骨を決めましょう。胴体が動きを担っていると、腕や脚も自然に見えます。
- 重心を移す。体重の大部分を片脚にかけ、腰と肩を逆方向に傾けると自然な立ち姿になります(コントラポスト)。
- シルエットを確認する。塗りつぶした形でポーズが伝わるなら、絵にしてもはっきり伝わります。
- 珍しいカメラを試す。広角レンズでアオリや俯瞰にすると、普通のポーズも迫力ある一枚になります。
- クロッキーを練習する。ランダムポーズ生成は30秒〜5分ごとに新しいポーズを表示するので、時間を区切ったスケッチに最適です。